一九五〇年代から六〇年代に『人民中国』で仕事をされていた横川次郎氏の回顧録を読んだところ、その中に、当時、雑誌に発表した文章には「礼服をまとった報道」が少なくなかったと述べられていたので、汗顔の至りでした。それはもう二、三十年も前のこととはいえ、いまでもこの種の報道がときたまあるからです。今月の特集「当代中国人気質」では、それぞれに仕事もちがえば考えもちがう普通のひと七人に、よそ行きでないありのま...
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一九五〇年代から六〇年代に『人民中国』で仕事をされていた横川次郎氏の回顧録を読んだところ、その中に、当時、雑誌に発表した文章には「礼服をまとった報道」が少なくなかったと述べられていたので、汗顔の至りでした。それはもう二、三十年も前のこととはいえ、いまでもこの種の報道がときたまあるからです。今月の特集「当代中国人気質」では、それぞれに仕事もちがえば考えもちがう普通のひと七人に、よそ行きでないありのま...