中国に現存する最も古い兵法書は、有名な「孫子兵法」であろう。これは春秋末年、呉王闔閭(こうりよ)に仕えた武将·孫武が著したもので、いまも十三編が残っている。次は『孫臏(びん)兵法』。筆者の孫臏は戦国時代の斉で兵法家として名をなしたので斉孫子とも呼ぶ。孫武の子孫で、八十九編の文章と四巻の図片を著したが、そこには素朴な唯物論と弁証法が見られる。このほかに「呉子」「六韜(りくとう)」「尉繚子(うつりよう...
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中国に現存する最も古い兵法書は、有名な「孫子兵法」であろう。これは春秋末年、呉王闔閭(こうりよ)に仕えた武将·孫武が著したもので、いまも十三編が残っている。次は『孫臏(びん)兵法』。筆者の孫臏は戦国時代の斉で兵法家として名をなしたので斉孫子とも呼ぶ。孫武の子孫で、八十九編の文章と四巻の図片を著したが、そこには素朴な唯物論と弁証法が見られる。このほかに「呉子」「六韜(りくとう)」「尉繚子(うつりよう...