「絵画を学ぶには先ず樹木を描け」と古代からいわれています。樹木の幹、枝、根は筆力の見せどころ。わざをみがくのに適しています。樹木はふつう幹、枝、露根、葉、の順に描きます。幹と根と大枝は、双鈎―二本の線で表現し、小枝や遠方の樹木は、単線でひと筆で描き上げます。写意画の場合は、幹も大枝も単線にして、雄渾さを出すことがあります。幹の要点は、直立、傾斜、湾曲など樹木の姿にあり、ふつうは中鋒で上から下へ描き...
Please login first!
「絵画を学ぶには先ず樹木を描け」と古代からいわれています。樹木の幹、枝、根は筆力の見せどころ。わざをみがくのに適しています。樹木はふつう幹、枝、露根、葉、の順に描きます。幹と根と大枝は、双鈎―二本の線で表現し、小枝や遠方の樹木は、単線でひと筆で描き上げます。写意画の場合は、幹も大枝も単線にして、雄渾さを出すことがあります。幹の要点は、直立、傾斜、湾曲など樹木の姿にあり、ふつうは中鋒で上から下へ描き...