皇弟·溥任

本シリーズの第2回は、“ラストエンペラー”溥儀の2歳下の弟·溥任を取り上げる。溥任は、溥儀が帝位についた1908年、醇親王載灃（1883～1951）の第4子として生まれ、幼時から父のもとを離れることがなかった。28年に一家は天津に移ったが、38年北京に帰り、なお、47年私立競業小学を興してその校長となった。新中国成立後、醇親王家の家屋財産は国に売却され、11人の兄弟姉妹はみな独立して普通人の生活に...