「盞(さん)」は古代流行した一種の茶器であり、「盞托(さんたく)」は茶托のことである。茶托の起源については、宋代の程大昌が著した『演繁録』に唐代に始まったと書かれており、また、蜀の宰相崔寧の娘が考案したものとの記載があるが、考古学的に見ると、この説は正確ではない。漢代のころに、酒を飲む時には「耳杯」と呼ばれる酒器が使われていたが、この耳杯を四つから六つ載せるための大きな茶托があったのである。以後、...
Please login first!
「盞(さん)」は古代流行した一種の茶器であり、「盞托(さんたく)」は茶托のことである。茶托の起源については、宋代の程大昌が著した『演繁録』に唐代に始まったと書かれており、また、蜀の宰相崔寧の娘が考案したものとの記載があるが、考古学的に見ると、この説は正確ではない。漢代のころに、酒を飲む時には「耳杯」と呼ばれる酒器が使われていたが、この耳杯を四つから六つ載せるための大きな茶托があったのである。以後、...