威厳を誇る天安門の城楼。そのホールに、幅一·一メートル、長さ一〇メートルの書が掛けられている。行草書で、右から左へとたてに書かれているのは、唐代の詩人王勃の有名な「滕王閣序」である。正文を際立たせている十数行の落款が、そのあとに続く雄渾な作品である。字は力強さと秀麗さをみせ、構図はのびのびとして心のひろさが感じられ、気勢は雄大。観る者を感嘆させずにはおかない作品だ。この大作は、青年書家弘濤氏がした...
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威厳を誇る天安門の城楼。そのホールに、幅一·一メートル、長さ一〇メートルの書が掛けられている。行草書で、右から左へとたてに書かれているのは、唐代の詩人王勃の有名な「滕王閣序」である。正文を際立たせている十数行の落款が、そのあとに続く雄渾な作品である。字は力強さと秀麗さをみせ、構図はのびのびとして心のひろさが感じられ、気勢は雄大。観る者を感嘆させずにはおかない作品だ。この大作は、青年書家弘濤氏がした...