最近、『中国長城故事集』という本を読んで、興味深く思ったことがあった。物語に登場してくる人物では、秦の始皇帝が、圧倒的に多いのである。やはり、はじめて万里の長城を築いたという、その事績から、長城と始皇帝という“とりあわせ”が、自然に思い浮かびもするのだろうか。ところで、一方では、匈奴の脅威から統一中国を守った長城の築造が称えられているものの、多くは、始皇帝の“暴政”にまつわる悲劇が綴られているので...
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最近、『中国長城故事集』という本を読んで、興味深く思ったことがあった。物語に登場してくる人物では、秦の始皇帝が、圧倒的に多いのである。やはり、はじめて万里の長城を築いたという、その事績から、長城と始皇帝という“とりあわせ”が、自然に思い浮かびもするのだろうか。ところで、一方では、匈奴の脅威から統一中国を守った長城の築造が称えられているものの、多くは、始皇帝の“暴政”にまつわる悲劇が綴られているので...