「風箏の哈」といえば、北京では有名な回族の一家だ。話は清末にさかのぼる。哈国良という腕のいい左官が、琉璃廠に住んでいた。あたり一帯は有名な文化街。その雰囲気に感化されたのか、彼は風箏に興味を持つようになった。冬の仕事のひまなときに初めはただ見よう見まね、やがてあれこれと細かく研究を始め、だんだん独自のものを会得して行った。頭がよくて手先も器用、なによりも天分があったのだろう、彼はついに精妙で雅趣に...
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「風箏の哈」といえば、北京では有名な回族の一家だ。話は清末にさかのぼる。哈国良という腕のいい左官が、琉璃廠に住んでいた。あたり一帯は有名な文化街。その雰囲気に感化されたのか、彼は風箏に興味を持つようになった。冬の仕事のひまなときに初めはただ見よう見まね、やがてあれこれと細かく研究を始め、だんだん独自のものを会得して行った。頭がよくて手先も器用、なによりも天分があったのだろう、彼はついに精妙で雅趣に...