明代の長城は、ふつう、遼東、薊鎮(けいちん)、宣府、大同、山西、寧夏、固原、甘粛の八つの区域に分けられる。いずれも険しい尾根づたいにつづく雄壮な長城なのだが、さて、最も長城らしく、最も雄壮な姿を見せる“長城中の長城”と言ったら、どこだろう。この数年来、仕事のあい間に各地の長城を訪れ、フィルムに収めてきた本誌カメラマンの劉世昭くんによれば、 「古北口(グーベイコウ)ですね。古北口から金山嶺を経て司馬...
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明代の長城は、ふつう、遼東、薊鎮(けいちん)、宣府、大同、山西、寧夏、固原、甘粛の八つの区域に分けられる。いずれも険しい尾根づたいにつづく雄壮な長城なのだが、さて、最も長城らしく、最も雄壮な姿を見せる“長城中の長城”と言ったら、どこだろう。この数年来、仕事のあい間に各地の長城を訪れ、フィルムに収めてきた本誌カメラマンの劉世昭くんによれば、 「古北口(グーベイコウ)ですね。古北口から金山嶺を経て司馬...