現存する中国最古の蔵書楼は、浙江省寧波市の月湖の湖畔にある天一閣である。明の嘉靖40年から45年の間(1561~1566)に建てられ、「南国の書城」と呼ばれてきた。もとは兵部右侍郎范欽(はんきん)の蔵書楼で、7万余巻の蔵書があった。清の乾隆38年(1773)、朝廷の命により『四庫全書』の編纂が始まり、全国各地から古書を集めた。范氏の子孫は638種類の本を献上し、乾隆帝から表彰を受け、天一閣に『古今...
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現存する中国最古の蔵書楼は、浙江省寧波市の月湖の湖畔にある天一閣である。明の嘉靖40年から45年の間(1561~1566)に建てられ、「南国の書城」と呼ばれてきた。もとは兵部右侍郎范欽(はんきん)の蔵書楼で、7万余巻の蔵書があった。清の乾隆38年(1773)、朝廷の命により『四庫全書』の編纂が始まり、全国各地から古書を集めた。范氏の子孫は638種類の本を献上し、乾隆帝から表彰を受け、天一閣に『古今...