一九八六年に青島市で発見された宋代の金銀書画「妙法蓮花経」は、全七巻、各巻ともたて約三〇センチメートル、長さ一〇メートル余。紙の色は青緑色、各巻の初めに金泥、銀泥で絵が描かれており、巻頭の記載から、北宋の慶暦四年(一〇四四年)果州(いまの四川省南充地区)西充県の県民·何子芝が制作したものであることがわかる。この経巻の発見は、当時の宗教の研究にとって歴史的価値が大きいばかりか、美術史にも新しい資料を...
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一九八六年に青島市で発見された宋代の金銀書画「妙法蓮花経」は、全七巻、各巻ともたて約三〇センチメートル、長さ一〇メートル余。紙の色は青緑色、各巻の初めに金泥、銀泥で絵が描かれており、巻頭の記載から、北宋の慶暦四年(一〇四四年)果州(いまの四川省南充地区)西充県の県民·何子芝が制作したものであることがわかる。この経巻の発見は、当時の宗教の研究にとって歴史的価値が大きいばかりか、美術史にも新しい資料を...