『水滸伝』第三十九回。江州(今の九江)に流された宋江(そうこう)は、酒のはずみで潯陽楼の白壁に「反詩」を記(しる)す。立身も富貴もままならず遠く江州にまで流された自分の不遇をうたったもので、酔ったあまり、宋江はついつい自分の名前を付記してしまったのだった。「鄆城(うんじょう)宋江作」これが謀叛(むほん)の詩とされ、ために宋江は、追いつめられて、ついには梁山泊にたてこもる英雄好漢の群に身を投じること...
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『水滸伝』第三十九回。江州(今の九江)に流された宋江(そうこう)は、酒のはずみで潯陽楼の白壁に「反詩」を記(しる)す。立身も富貴もままならず遠く江州にまで流された自分の不遇をうたったもので、酔ったあまり、宋江はついつい自分の名前を付記してしまったのだった。「鄆城(うんじょう)宋江作」これが謀叛(むほん)の詩とされ、ために宋江は、追いつめられて、ついには梁山泊にたてこもる英雄好漢の群に身を投じること...