「晩鐘」銀熊賞を受賞戦争映画にも新視点

中国国内ではただ一本しかプリントが売れず、ほとんど無視されるに等しかった映画「晩鐘」が、今年二月の第三十九回ベルリン国際映画祭で「銀熊賞」を受賞した。一九四五年、日本の無条件降伏後戦後処理にあたっていた八路軍のある分隊が、弾薬庫を守り続ける日本軍の分隊に遭遇する。外界との連絡がとだえたこの日本軍の分隊は、日本が無条件降伏したことを知らない。糧食も絶え、自滅にひんしたこの分隊と八路軍との間に、投降を...