蕭嫺(しようかん)は、南京の玄武湖の畔に住んでいる。女流書道家の中で、ひときわ徳高く芸にすぐれた人である。書壇において辛苦すること八十余春秋、その名声はつとに内外にとどろき、「当代の衛夫人」の称さえある。中国書道家協会名誉理事、南京市書道家協会名誉主席をつとめている。蕭嫺は、篆、隷、真、行、草の各書体に精通しているが、とりわけ大字に長じている。書写にあたっては常に斗筆巨毫を用い、大幅の宣紙に懸腕で...
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蕭嫺(しようかん)は、南京の玄武湖の畔に住んでいる。女流書道家の中で、ひときわ徳高く芸にすぐれた人である。書壇において辛苦すること八十余春秋、その名声はつとに内外にとどろき、「当代の衛夫人」の称さえある。中国書道家協会名誉理事、南京市書道家協会名誉主席をつとめている。蕭嫺は、篆、隷、真、行、草の各書体に精通しているが、とりわけ大字に長じている。書写にあたっては常に斗筆巨毫を用い、大幅の宣紙に懸腕で...