早いもので一年間の「史話」も最終回になってしまいました。実は、今日に連なる“篆刻山脈”の峰々は、清末から民国にかけて、激動の近現代史と軌を一にして多彩な展開を見せるのです。封建王朝の崩壊は、近代社会に向けての生みの苦しみにほかなりませんでした。篆刻もまた、新しい歴史の流れの中で、“変容”を余儀なくされたのです。最後にとりあげるとすれば、やはり趙之謙でしょう。幼少にして才華をほしいままにしたこの一代...
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早いもので一年間の「史話」も最終回になってしまいました。実は、今日に連なる“篆刻山脈”の峰々は、清末から民国にかけて、激動の近現代史と軌を一にして多彩な展開を見せるのです。封建王朝の崩壊は、近代社会に向けての生みの苦しみにほかなりませんでした。篆刻もまた、新しい歴史の流れの中で、“変容”を余儀なくされたのです。最後にとりあげるとすれば、やはり趙之謙でしょう。幼少にして才華をほしいままにしたこの一代...