『茶館』や『駱駝祥子』など多数の名作で日本にもなじみ深い老舎―舒舎予が、北京市西北隅の太平湖東岸で恨みをのんで自殺したのは、一九六六年の八月二十四日。一年後のその日、雑草に覆われた湖畔に人知れず石碑が建った。高さ八三センチ、幅二三センチ、厚さ一七センチの西郊房山産の漢白玉石だが、山形をしていて片側はでこぼこのままだ。これは、老舎の死が泰山より重いことと、玉となって砕けるとも、瓦となって全うすること...
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『茶館』や『駱駝祥子』など多数の名作で日本にもなじみ深い老舎―舒舎予が、北京市西北隅の太平湖東岸で恨みをのんで自殺したのは、一九六六年の八月二十四日。一年後のその日、雑草に覆われた湖畔に人知れず石碑が建った。高さ八三センチ、幅二三センチ、厚さ一七センチの西郊房山産の漢白玉石だが、山形をしていて片側はでこぼこのままだ。これは、老舎の死が泰山より重いことと、玉となって砕けるとも、瓦となって全うすること...