湖南省西南部に住むトン(侗)族の山村に、「逗春牛」という習俗が伝わっている。トン族の村の「謝肉祭」とも呼ばれている。毎年立春の日、村びとたちはみな、草地や脱穀場に集まり、年に一度の「逗春牛」で賑わう。まず「春牛」に扮した若者が二人、頭に張り子の牛の首をかぶり、黒い布で縫った胴体をまとい、手にはシュロでつくったしっぽを持って出てくる。その後ろに、みのをつけて左手にむちを持ち、右手ですきを引く男がつく...
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湖南省西南部に住むトン(侗)族の山村に、「逗春牛」という習俗が伝わっている。トン族の村の「謝肉祭」とも呼ばれている。毎年立春の日、村びとたちはみな、草地や脱穀場に集まり、年に一度の「逗春牛」で賑わう。まず「春牛」に扮した若者が二人、頭に張り子の牛の首をかぶり、黒い布で縫った胴体をまとい、手にはシュロでつくったしっぽを持って出てくる。その後ろに、みのをつけて左手にむちを持ち、右手ですきを引く男がつく...