林の中の石畳の坂道を、大勢の人が登っていきます。装束は紺の上着、首には黄色の頭陀(ずだ)袋をかけて。浙江省の古都·杭州へは、毎年春になると、こうした「香客」(巡礼)がたくさんやってきます。少なくとも三十万は下らないだろうといわれるほどの数。今年の春、上天竺の法喜寺で接待したのが二十万人、ピークには一日に二万人近くも参詣したということです。これら巡礼たちは、仏教や道教を信仰する善男善女で、上海、蘇州...
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林の中の石畳の坂道を、大勢の人が登っていきます。装束は紺の上着、首には黄色の頭陀(ずだ)袋をかけて。浙江省の古都·杭州へは、毎年春になると、こうした「香客」(巡礼)がたくさんやってきます。少なくとも三十万は下らないだろうといわれるほどの数。今年の春、上天竺の法喜寺で接待したのが二十万人、ピークには一日に二万人近くも参詣したということです。これら巡礼たちは、仏教や道教を信仰する善男善女で、上海、蘇州...