雲南省の西北部、火把山麓に住むナーシー(納西)族には、火の神を祭る「耍火会」の行事がある。農暦6月24日になると、老若男女みな盛装して、山頂に集まる。村びとは、摘み取ったさまざまな赤い花を、山に登りながら木の枝につるす。山一面の緑の木が、炎に包まれたかのように見える。山頂では、樹齢百年の老松を選んで、赤い花、赤い絹、赤い旗を飾りつける。これを「火樹」という。次に、火樹の前に9カ所、松の薪を積み上げ...
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雲南省の西北部、火把山麓に住むナーシー(納西)族には、火の神を祭る「耍火会」の行事がある。農暦6月24日になると、老若男女みな盛装して、山頂に集まる。村びとは、摘み取ったさまざまな赤い花を、山に登りながら木の枝につるす。山一面の緑の木が、炎に包まれたかのように見える。山頂では、樹齢百年の老松を選んで、赤い花、赤い絹、赤い旗を飾りつける。これを「火樹」という。次に、火樹の前に9カ所、松の薪を積み上げ...