心の美しさを書き続ける女流作家·宗璞

宗璞の小説には、一種得難い清々しさ、優しさと人と人との魂の触れ合いがある。彼女の初期の作品「不沈の湖」「林迴翠とその母親」に、早くもその風格が現れていた。この十年来、宗璞は多くの作品を発表しているが、その作風には変わりがない。短編小説「弦上の夢」、中編小説「三生石」、童話集「風廬童話」はそれぞれ全国規模の文学賞の大賞を授与された。宗璞は、今年六十一歳、その風貌も人柄も、さながら作品の中の主人公のよ...