一七八四年に福岡で「漢倭奴国王金印」が発見されたが、二百年後の一九八三年、「南越王金印」が福岡の姉妹都市広州で出土した。この金印は南越国第二代国王趙昧の璽印(じいん)である。今から約二千百年前のもの。方形で一辺が三·三センチ、高さ一·八センチ、重さ一四八·五グラム。「田」の字の格子が印面に陰刻され、「文帝行璽」の四文字が篆書で彫られている。大きな璽体は荘重で華麗でもある。つまみの鈕(ちゆう)が目を...
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一七八四年に福岡で「漢倭奴国王金印」が発見されたが、二百年後の一九八三年、「南越王金印」が福岡の姉妹都市広州で出土した。この金印は南越国第二代国王趙昧の璽印(じいん)である。今から約二千百年前のもの。方形で一辺が三·三センチ、高さ一·八センチ、重さ一四八·五グラム。「田」の字の格子が印面に陰刻され、「文帝行璽」の四文字が篆書で彫られている。大きな璽体は荘重で華麗でもある。つまみの鈕(ちゆう)が目を...