宋代の学者周敦頤(しゅうとんい·一〇一七~一〇七三)は、『愛蓮説』のなかで「菊は花の隠逸なる者なり、牡丹は花の富貴なる者なり、蓮は花の君子なる者なり」と述べ、蓮の花を君子にたとえて最高の評価をおくっている。水芙蓉、水華、玉環といった名でも親しまれているこの花は、紀元前九世紀から紀元前七世紀の歌謡を収めた中国最古の詩集『詩経』にも「菡萏」(かんたん)という名で姿を見せており、昔から中国の民衆の最も好...
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宋代の学者周敦頤(しゅうとんい·一〇一七~一〇七三)は、『愛蓮説』のなかで「菊は花の隠逸なる者なり、牡丹は花の富貴なる者なり、蓮は花の君子なる者なり」と述べ、蓮の花を君子にたとえて最高の評価をおくっている。水芙蓉、水華、玉環といった名でも親しまれているこの花は、紀元前九世紀から紀元前七世紀の歌謡を収めた中国最古の詩集『詩経』にも「菡萏」(かんたん)という名で姿を見せており、昔から中国の民衆の最も好...