今月号は象牙の彫刻「群仙祝寿竜舟」、清代の名品である。北京故宮博物院蔵。長さ九一·五センチ、高さ五九センチ、幅二三·五センチ。舳先(へさき)は高くもたげた竜頭、艫(とも)はそりかえる竜尾。船首や楼上に立つ仙人百態、両舷に八人ずつ並ぶ舟漕ぎの名手。一糸乱れぬ櫓の動き、風にはためく竜旗。波間を突き進む竜舟を彷彿させ、櫓を動かす漕ぎ手たちの掛け声が聞こえてくるようだ。これは皇帝への献上品である。豪華なも...
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今月号は象牙の彫刻「群仙祝寿竜舟」、清代の名品である。北京故宮博物院蔵。長さ九一·五センチ、高さ五九センチ、幅二三·五センチ。舳先(へさき)は高くもたげた竜頭、艫(とも)はそりかえる竜尾。船首や楼上に立つ仙人百態、両舷に八人ずつ並ぶ舟漕ぎの名手。一糸乱れぬ櫓の動き、風にはためく竜旗。波間を突き進む竜舟を彷彿させ、櫓を動かす漕ぎ手たちの掛け声が聞こえてくるようだ。これは皇帝への献上品である。豪華なも...