重厚で沈むような音色と鳴りのいい響きで今、中国の大鑼(ドラ)が音楽ファンにちょっとした人気だ。オーケストラでは唯一の中国楽器。二千年以上も前の春秋時代、中国西南の百濮(バイプロ)人や江南一帯の百越(バイユエ)人は大鑼を使っていたといわれる。さえた響きは当時、時刻、緊急の知らせ、娯楽に利用されていた。『旧唐書·音楽志』では「銅盤」と呼ぶ。古代にはまた「金」とも呼ばれ、戦闘指揮に用いられたことから「鳴...
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重厚で沈むような音色と鳴りのいい響きで今、中国の大鑼(ドラ)が音楽ファンにちょっとした人気だ。オーケストラでは唯一の中国楽器。二千年以上も前の春秋時代、中国西南の百濮(バイプロ)人や江南一帯の百越(バイユエ)人は大鑼を使っていたといわれる。さえた響きは当時、時刻、緊急の知らせ、娯楽に利用されていた。『旧唐書·音楽志』では「銅盤」と呼ぶ。古代にはまた「金」とも呼ばれ、戦闘指揮に用いられたことから「鳴...