大興安嶺西北部の山麓、オルキアにオウンク族は住む。村に来てまず目に入るのが、首をピンとはって道に立つトナカイの彫像。美しい枝角、力強く踏みだした前脚、長い首に巻きついた毛は風にゆれているかのようだ。柔和な目差しは、果てしない大興安嶺をじっと見つめている。ここが、二級保護動物トナカイの古里だ。四家族で放牧生活オウンク族は五十五の少数民族の一つで、人口は約一万二千人。内蒙古自治区や黒竜江省に生活する。...
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大興安嶺西北部の山麓、オルキアにオウンク族は住む。村に来てまず目に入るのが、首をピンとはって道に立つトナカイの彫像。美しい枝角、力強く踏みだした前脚、長い首に巻きついた毛は風にゆれているかのようだ。柔和な目差しは、果てしない大興安嶺をじっと見つめている。ここが、二級保護動物トナカイの古里だ。四家族で放牧生活オウンク族は五十五の少数民族の一つで、人口は約一万二千人。内蒙古自治区や黒竜江省に生活する。...