装身具の歴史にはかなり古いものがある。山西省で出土した遺物の中に、小孔の穿(うが)たれた石墨片や駝鳥の卵の殻があったが、これなどは装身具の原始的なものと言っていいだろう。今から二、三万年逆上る。人びとがこれに相当こだわるようになるのは、遅くとも六、七千年前からである。黄河下流に大汶口文化を開化させた先住民は、亀甲を身につけることに夢中になっていた。石や骨針を亀甲に取り付けたものなどは、中国の婦人が...
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装身具の歴史にはかなり古いものがある。山西省で出土した遺物の中に、小孔の穿(うが)たれた石墨片や駝鳥の卵の殻があったが、これなどは装身具の原始的なものと言っていいだろう。今から二、三万年逆上る。人びとがこれに相当こだわるようになるのは、遅くとも六、七千年前からである。黄河下流に大汶口文化を開化させた先住民は、亀甲を身につけることに夢中になっていた。石や骨針を亀甲に取り付けたものなどは、中国の婦人が...