「自」は、甲骨文では象の鼻そっくりに書かれている。まっ直ぐな鼻筋、丸い鼻孔、両側のふくらんだ鼻翼まで、まったく真に迫っている。ところが、青銅器に記された運筆は、それほどのびのびしてはいない。円弧が硬い直線になり、次第に変化して、上の「ノ」がまん中に立っているほかは、今の「自」とほとんど変わりがない。書くのに便利にするために、象形性が薄くなって、「自」はついに今日のような形になった。これから見れば、...
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「自」は、甲骨文では象の鼻そっくりに書かれている。まっ直ぐな鼻筋、丸い鼻孔、両側のふくらんだ鼻翼まで、まったく真に迫っている。ところが、青銅器に記された運筆は、それほどのびのびしてはいない。円弧が硬い直線になり、次第に変化して、上の「ノ」がまん中に立っているほかは、今の「自」とほとんど変わりがない。書くのに便利にするために、象形性が薄くなって、「自」はついに今日のような形になった。これから見れば、...