吉林省通化市ではケイ素質の石灰岩を産する。緑色で、模様が美しい。この石からつくられる硯(すずり)を「松花石硯」と言う。松花石硯は、中国の四大名硯(他の三つは端硯、歙硯、洮河硯)の一つで、明代から使われ始め、当時は、「緑豆端」と呼ばれた。清代になると、康熙帝は、それを皇帝用の硯として採用した。現在北京の故宮博物院に収蔵している松花石硯には康熙、雍正、乾隆帝の題款がある。『硯墨新語』という本の満州硯石...
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吉林省通化市ではケイ素質の石灰岩を産する。緑色で、模様が美しい。この石からつくられる硯(すずり)を「松花石硯」と言う。松花石硯は、中国の四大名硯(他の三つは端硯、歙硯、洮河硯)の一つで、明代から使われ始め、当時は、「緑豆端」と呼ばれた。清代になると、康熙帝は、それを皇帝用の硯として採用した。現在北京の故宮博物院に収蔵している松花石硯には康熙、雍正、乾隆帝の題款がある。『硯墨新語』という本の満州硯石...