わたしはこの地で一生を！湖南の農村に根をおろした日本女性

矢がすりは、やっぱり日本の着物の柄。その矢がすりの上っぱりがよく似合っている……。上の写真の主が日本人であることは争えないのでは？この人、湖南省石門に住む石美南さん（60歳）。日本名は西野文子、熊本県の生まれ。七人きょうだいの五番目、十七歳で中国·瀋陽に渡り、電話交換手になった。日本の敗戦で郷里との連絡は絶えた。一九四六年、中国人王永甲さんと結婚、四八年には男女の双子を抱えて夫の故郷·石門へ移った...