孫臏(そんびん)は、戦国時代の有名な兵法家である。あるとき、魏から斉にやってきた。斉の威王は、大変喜んだ。大将の田忌から、孫臏が兵法に精通し、知謀に富む得がたい人材であることを耳にしていたからだ。だが、威王はまだじきじきに“教えをこうた”ことがないので、いつか孫臏の知謀を試してみたいものと、機会をねらっていた。ある日、威王は田忌を初め、何人かの大臣を供に、孫臏と一緒に山のふもとにやってきた。威王は...
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孫臏(そんびん)は、戦国時代の有名な兵法家である。あるとき、魏から斉にやってきた。斉の威王は、大変喜んだ。大将の田忌から、孫臏が兵法に精通し、知謀に富む得がたい人材であることを耳にしていたからだ。だが、威王はまだじきじきに“教えをこうた”ことがないので、いつか孫臏の知謀を試してみたいものと、機会をねらっていた。ある日、威王は田忌を初め、何人かの大臣を供に、孫臏と一緒に山のふもとにやってきた。威王は...