ある百姓、臼ひき用にロバを一頭買ってきた。ロバの首に鈴をつるした。ある秀才、それを見て、尋ねた。「ロバの首に鈴をつるして、どうするんですか」「ロバが動いていれば鈴が鳴る。鈴の音がしなければ、ロバがサボっているなと分かるから、ムチをくれてやるんだ」「それじゃ、もしロバが立ちどまっても頭だけ振っていれば鈴は鳴るよ。そしたら、あんたは?」「おやまあ、ロバがあんたほどに賢かったら、ロバがロバでなくなっちゃ...
Please login first!
ある百姓、臼ひき用にロバを一頭買ってきた。ロバの首に鈴をつるした。ある秀才、それを見て、尋ねた。「ロバの首に鈴をつるして、どうするんですか」「ロバが動いていれば鈴が鳴る。鈴の音がしなければ、ロバがサボっているなと分かるから、ムチをくれてやるんだ」「それじゃ、もしロバが立ちどまっても頭だけ振っていれば鈴は鳴るよ。そしたら、あんたは?」「おやまあ、ロバがあんたほどに賢かったら、ロバがロバでなくなっちゃ...