五色の土

北京の中山公園には、明の永楽年間に建てられた社稷壇（しやしよくだん）が残っている。ここは、明、清の皇帝が土地の神と五穀の神を祭ったところである。壇の中には、五色の土で台が築かれている。東側は青土、南側は赤土、西側は白土、北側は黒土、中央は黄土。その中心に「社主石」という石柱が、わずかに頭を出して埋められていろ。これは「天下すべて王土」と国家安泰を示す。この五色の土は、封建的な迷信にしたがったもので...