世界に冠たる敦煌の石窟千仏洞。その第196窟に高さ4メートル、幅10メートルの大壁画がある。描かれてあるのは、老いてなおかくしゃくとした和尚さん。地面にしゃがみ、左手に首の長い瓶をもち、右手人さし指を歯にあて、歯をみがく格好をしている。すでに1500年も前、古人は歯を清潔にする法を考えていたらしい。千年以上も前の遼代、獣骨の歯ブラシがあった。出土した文物から、当時、むし歯がかなり見られたことが分か...
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世界に冠たる敦煌の石窟千仏洞。その第196窟に高さ4メートル、幅10メートルの大壁画がある。描かれてあるのは、老いてなおかくしゃくとした和尚さん。地面にしゃがみ、左手に首の長い瓶をもち、右手人さし指を歯にあて、歯をみがく格好をしている。すでに1500年も前、古人は歯を清潔にする法を考えていたらしい。千年以上も前の遼代、獣骨の歯ブラシがあった。出土した文物から、当時、むし歯がかなり見られたことが分か...