満州族の切り紙は、三百年以上の歴史がある。後金の皇太極時代二五九二~一六四三)から、女真人(じよしん)(満州族の前身)は製紙を始めているが、それより前に、すでに切り紙をやっていた。獣の皮、魚の皮、麻布や植物の葉でもって粗い線の図案を切り、衣服や枕に張りつけたり縫いつけたりしていた。中国の東北地方に住む満州族の中には、いまもその切り紙の作品が残っている。まっ赤なトウガラシに緑の葉を配したものなどは、...
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満州族の切り紙は、三百年以上の歴史がある。後金の皇太極時代二五九二~一六四三)から、女真人(じよしん)(満州族の前身)は製紙を始めているが、それより前に、すでに切り紙をやっていた。獣の皮、魚の皮、麻布や植物の葉でもって粗い線の図案を切り、衣服や枕に張りつけたり縫いつけたりしていた。中国の東北地方に住む満州族の中には、いまもその切り紙の作品が残っている。まっ赤なトウガラシに緑の葉を配したものなどは、...