シシカバブの話

ここ数年、北京の街では、シシカバブの屋台や料理店がまた盛んになってきた。街を歩いていると、時折、羊肉を焼くにおいがしてくる。売手の呼び声に引かれて足をとめ、一、二本買って食べてみようかということになる。シシカバブは、新鮮な羊肉を金串に刺し、塩やトウガラシ粉をふりかけて、炭火で焼く。このような食べ方は、中国では漢の時代から始まった。肉は羊肉に限らず、牛肉、豚肉、鶏肉、いずれもけっこう。漢代の墓からの...