チベット自治区にある海抜五〇〇〇メートルの聶聶雄拉(ニヤニヤシヨンラ)台地から南下すると、やがてヒマラヤ山脈南斜面の波曲(ボチユ)河谷に入る。大昔からボチュ河の水によってえぐられてきた河谷は、深く、そして狭くなっている。ボチュ河は、海抜五〇〇〇メートルのニャニャションラ山に源を発し、中国とネパールの国境·友誼橋まで流れてくると、海抜は一七〇〇メートルまで下がる。河床の大きな落差によって、河水はここ...
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チベット自治区にある海抜五〇〇〇メートルの聶聶雄拉(ニヤニヤシヨンラ)台地から南下すると、やがてヒマラヤ山脈南斜面の波曲(ボチユ)河谷に入る。大昔からボチュ河の水によってえぐられてきた河谷は、深く、そして狭くなっている。ボチュ河は、海抜五〇〇〇メートルのニャニャションラ山に源を発し、中国とネパールの国境·友誼橋まで流れてくると、海抜は一七〇〇メートルまで下がる。河床の大きな落差によって、河水はここ...