■巻末フォト参照チベットのシガズェにあるザシロンブ寺の「晒仏」法会は、未明から始まる。まず、牛の皮で作った大きい袋に納めた「タンガ」を屈強のラマ僧が二十人がかりで寺から担ぎ出す。タンガというのはチベット語で、巻きものになっている仏の像のことである。盛装した僧の一隊を先に立て、奏楽の中を、寺の西北の山腹にある晒仏台へと、行列はゆっくり進み、台の下に整列する。それから、台の頂部から垂れ下がっている耗牛...
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■巻末フォト参照チベットのシガズェにあるザシロンブ寺の「晒仏」法会は、未明から始まる。まず、牛の皮で作った大きい袋に納めた「タンガ」を屈強のラマ僧が二十人がかりで寺から担ぎ出す。タンガというのはチベット語で、巻きものになっている仏の像のことである。盛装した僧の一隊を先に立て、奏楽の中を、寺の西北の山腹にある晒仏台へと、行列はゆっくり進み、台の下に整列する。それから、台の頂部から垂れ下がっている耗牛...