四川省成都の東北、新都県の馬家山に後漢時代の崖墓群が残っている。石の崖に洞穴を穿って墓室とするのは古代埋葬形式のひとつで、後漢、六朝時代に四川で流行した。一九七九年から八〇年にかけて、省·県の文物関係者がこの一帯の墳墓二十一基を発掘·整理し、また八二年にも、新たに一基の墓が掘り出された。本号の説唱俑は、この馬家山二十二号墓から出土したもの。俑の高さは四八センチ、先端に花飾りのついた頭巾を被り、胸と...
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四川省成都の東北、新都県の馬家山に後漢時代の崖墓群が残っている。石の崖に洞穴を穿って墓室とするのは古代埋葬形式のひとつで、後漢、六朝時代に四川で流行した。一九七九年から八〇年にかけて、省·県の文物関係者がこの一帯の墳墓二十一基を発掘·整理し、また八二年にも、新たに一基の墓が掘り出された。本号の説唱俑は、この馬家山二十二号墓から出土したもの。俑の高さは四八センチ、先端に花飾りのついた頭巾を被り、胸と...