釈普荷(一五九三~一六七三)、俗姓は唐、名は泰、字は大来、雲南省晋寧の人。代々学者の家に生まれる。明末·清初の有名な書家であり、画家である。幼少から古典文化の薫陶を受け、十歳にして詩を詠んだ。三十三歳になって初めて都に上り、礼部の試験を受けたが失敗し、官途への望みも断たれた。その寂寥に加えて、異民族の侵入は、彼に憂国の情をつのらせた。壮志いまだ遂げぬうちに明の滅亡を眼前にした普荷は、崇禎十五年(一...
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釈普荷(一五九三~一六七三)、俗姓は唐、名は泰、字は大来、雲南省晋寧の人。代々学者の家に生まれる。明末·清初の有名な書家であり、画家である。幼少から古典文化の薫陶を受け、十歳にして詩を詠んだ。三十三歳になって初めて都に上り、礼部の試験を受けたが失敗し、官途への望みも断たれた。その寂寥に加えて、異民族の侵入は、彼に憂国の情をつのらせた。壮志いまだ遂げぬうちに明の滅亡を眼前にした普荷は、崇禎十五年(一...