明代の有名な画家·戴進は、肖像画が得意で、人物の顔の特徴をつかんできっと筆を走らせるのだが、形は言うに及ばず、性格までよく出している。ある日のこと、戴進は用事で町へ出かけたとき、荷物が多いので、人夫を雇ってかつがせた。ところが、町の大通りは行き交う人や車で大混雑、たちまち二人ははぐれてしまった。戴進はあわてて、あちこちさがし回ったが、人夫の影は見当らない。そこで、さっとまゆ根を寄せて一計を案じた。...
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明代の有名な画家·戴進は、肖像画が得意で、人物の顔の特徴をつかんできっと筆を走らせるのだが、形は言うに及ばず、性格までよく出している。ある日のこと、戴進は用事で町へ出かけたとき、荷物が多いので、人夫を雇ってかつがせた。ところが、町の大通りは行き交う人や車で大混雑、たちまち二人ははぐれてしまった。戴進はあわてて、あちこちさがし回ったが、人夫の影は見当らない。そこで、さっとまゆ根を寄せて一計を案じた。...