斉·楚·燕·韓·趙·魏·秦の七雄が割拠し、兵戈(か)の絶え間なかった戦国時代(前四七五~前二二一)、燕·趙·魏三国の間に白狄人が打ち立てた中山国があった。精鋭の兵士と優れた武器を誇り、中原を舞台に隣国と激しい戦いを演じていた。写真の金鑲嵌銀帯鈎は一九七七年、河北省平山県三汲村に残る中山国王?(さく)墓から出土したもの。長さ一八·六センチ、重さ二八五グラム。銀製で、鈎は蛇の頭をかたどり、身の部分には...
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斉·楚·燕·韓·趙·魏·秦の七雄が割拠し、兵戈(か)の絶え間なかった戦国時代(前四七五~前二二一)、燕·趙·魏三国の間に白狄人が打ち立てた中山国があった。精鋭の兵士と優れた武器を誇り、中原を舞台に隣国と激しい戦いを演じていた。写真の金鑲嵌銀帯鈎は一九七七年、河北省平山県三汲村に残る中山国王?(さく)墓から出土したもの。長さ一八·六センチ、重さ二八五グラム。銀製で、鈎は蛇の頭をかたどり、身の部分には...