酒の里―茅台鎮は、貴州省の仁懐県県城西北15キロの赤水河畔にある山紫水明の里で、もともと高原の宝石といわれた。山沿いに建つ人口1万の茅台鎮の家並みは、高低とりどりで立体感に富んでいる。通りには貴州の有名な“百日場”の市が立ち、行きかう人の波がひきもきらない。夜のとばりがおりると、川面に映る町の灯で、一帯はさながら水上の殿堂のようだ。茅台の渡しは、1935年3月、中国の労農赤軍が長征の途次、毛沢東主...
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酒の里―茅台鎮は、貴州省の仁懐県県城西北15キロの赤水河畔にある山紫水明の里で、もともと高原の宝石といわれた。山沿いに建つ人口1万の茅台鎮の家並みは、高低とりどりで立体感に富んでいる。通りには貴州の有名な“百日場”の市が立ち、行きかう人の波がひきもきらない。夜のとばりがおりると、川面に映る町の灯で、一帯はさながら水上の殿堂のようだ。茅台の渡しは、1935年3月、中国の労農赤軍が長征の途次、毛沢東主...