『荘子』に「匠石運斤」という物語がある。楚の人が鼻先にねばりついた白い粉がどうしても落とせないので、匠石になんとかしてくれないかと願い出た。すると匠石は斤を巧みに操り、その白い粉をきれいにけずり落としたが鼻はなんともなかったというお話。中国古代の「斤」は鋤のようなするどい工具で、象形文字。斤は主に木を切るために使われるので、木を切る意味をもつ文字にはほとんど「斤」という字がついている。例えば「析」...
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『荘子』に「匠石運斤」という物語がある。楚の人が鼻先にねばりついた白い粉がどうしても落とせないので、匠石になんとかしてくれないかと願い出た。すると匠石は斤を巧みに操り、その白い粉をきれいにけずり落としたが鼻はなんともなかったというお話。中国古代の「斤」は鋤のようなするどい工具で、象形文字。斤は主に木を切るために使われるので、木を切る意味をもつ文字にはほとんど「斤」という字がついている。例えば「析」...