大家になっても

北宋の有名な文学家·欧陽修（一〇〇七～一〇七二）は、著作の仕事にたいへん厳しい人だった。文章を一つ書き終えると、それを寝室の壁に貼り、よくよく吟味しては書きなおす。晩年、欧陽修はすでに文壇の大家になっていたが、その姿勢は依然として変わらず、絶えず完ぺきなものを追求していた。また、よく以前書いた文章を取り出しては手を加え、それに没頭するあまり食事を忘れるときさえあった。妻は、「もういいでしょう、そん...