中山国は、春秋末期から戦国時代(紀元前六世紀~前三世紀初め)にかけて少数民族の白狄(てき)が建てた侯国で、中国北部太行山東麓、現在の河北省保定、石家荘両市西の丘陵地帯にあった。歴史にいう「戦国七雄」―斉、楚、燕、韓、趙、魏、秦以外の重要な諸侯国のひとつ。それに関する史書の記載はわずかで、しかも散逸したものも多い。新中国成立後も考古学上の発見がなされているが、特に一九七四年以後、河北省考古学関係者は...
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中山国は、春秋末期から戦国時代(紀元前六世紀~前三世紀初め)にかけて少数民族の白狄(てき)が建てた侯国で、中国北部太行山東麓、現在の河北省保定、石家荘両市西の丘陵地帯にあった。歴史にいう「戦国七雄」―斉、楚、燕、韓、趙、魏、秦以外の重要な諸侯国のひとつ。それに関する史書の記載はわずかで、しかも散逸したものも多い。新中国成立後も考古学上の発見がなされているが、特に一九七四年以後、河北省考古学関係者は...