チョモランマ峰は、地球の最高点として、海抜八八四八メートルの頂きが各国の登山家や科学者を引きつけているが、巨大な山容、気候条件の悪さ、酸素の欠乏など、頂上への道は険しい。一九六〇年から八一年にかけて、わたしはこの山に十二回行っているが、体験を通して変幻極まりないこの山の、崇高さと危険さを知り、また多くの不思議な現象も目撃した。氷塔が消えた一九六〇年、始めて中国登山隊と一緒にチョモランマ峰に登った時...
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チョモランマ峰は、地球の最高点として、海抜八八四八メートルの頂きが各国の登山家や科学者を引きつけているが、巨大な山容、気候条件の悪さ、酸素の欠乏など、頂上への道は険しい。一九六〇年から八一年にかけて、わたしはこの山に十二回行っているが、体験を通して変幻極まりないこの山の、崇高さと危険さを知り、また多くの不思議な現象も目撃した。氷塔が消えた一九六〇年、始めて中国登山隊と一緒にチョモランマ峰に登った時...