先秦の著名な思想家韓非の著作『韓非子·喩老』にこのような故事がある。春秋時代(前七七〇~前二五六)に、楚の荘王は越の国を攻めようとしていた。それを耳にした役人の杜子は、直ちに諫めにやってきた。そして荘王に尋ねた。「王様、どのような理由で越を攻められるのでございますか?」杜子は、楚の兵力は強くないし、政治も安定していないので、こんな国情の下で越を攻めるのは「目不見睫」(自分の目で自分のまつ毛は見えな...
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先秦の著名な思想家韓非の著作『韓非子·喩老』にこのような故事がある。春秋時代(前七七〇~前二五六)に、楚の荘王は越の国を攻めようとしていた。それを耳にした役人の杜子は、直ちに諫めにやってきた。そして荘王に尋ねた。「王様、どのような理由で越を攻められるのでございますか?」杜子は、楚の兵力は強くないし、政治も安定していないので、こんな国情の下で越を攻めるのは「目不見睫」(自分の目で自分のまつ毛は見えな...