清末、外国の侵略に敢然として反抗した林則徐は、傑出した政治家であるとともに、能書家としても著名であった。昔から“書は人なり”と言われるが、紆余曲折の政治的生涯をたどりながら、その書を鑑賞しよう。林則徐(一七八五~一八五〇)、字は少穆、晩年、竢村(しそん)老人と号した。福建省侯官(今の福州)の生まれ。嘉慶年間に進士となる。東河河道総督と江蘇巡撫の任にあったとき、黄河の治水や白茆、瀏河などの水利工事に...
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清末、外国の侵略に敢然として反抗した林則徐は、傑出した政治家であるとともに、能書家としても著名であった。昔から“書は人なり”と言われるが、紆余曲折の政治的生涯をたどりながら、その書を鑑賞しよう。林則徐(一七八五~一八五〇)、字は少穆、晩年、竢村(しそん)老人と号した。福建省侯官(今の福州)の生まれ。嘉慶年間に進士となる。東河河道総督と江蘇巡撫の任にあったとき、黄河の治水や白茆、瀏河などの水利工事に...