最初の戯曲書『張協状元』は南宋(一一二七~一二七九)時代に書かれた。作者は不明。書生張協は科挙の試験に赴く途中、山中で盗人におそわれた。また病に倒れてとあるほこらで難渋していたところを貧女に助けられた。二人は夫婦のちぎりを結んだ。が、張協は状元に及第すると、妻を捨ててしまった。のちに枢密院長官の王徳が貧女を養女として養い、夫婦をもとのさやにおさめさせた、というあらすじだ。この戯曲書は『永楽大典』に...
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最初の戯曲書『張協状元』は南宋(一一二七~一二七九)時代に書かれた。作者は不明。書生張協は科挙の試験に赴く途中、山中で盗人におそわれた。また病に倒れてとあるほこらで難渋していたところを貧女に助けられた。二人は夫婦のちぎりを結んだ。が、張協は状元に及第すると、妻を捨ててしまった。のちに枢密院長官の王徳が貧女を養女として養い、夫婦をもとのさやにおさめさせた、というあらすじだ。この戯曲書は『永楽大典』に...