最古の詩集は『詩経』である。春秋(前七七〇~前四七六)時代に編さんされたもので、全部で三百五篇ある。「風」「雅」「頌」の三つの部分に分かれ、周(前一〇六六~前二五六)の初期から春秋時代の中期にかけての五百年間に書かれた詩歌が収めてある大作である。詩歌評論の最古のものは『詩品』である。南北朝の梁(五〇二~五五七)の鍾嶸が著者。三巻からなり、五言詩の専門評論書である。漢代から梁までの詩人百三人の文体と...
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最古の詩集は『詩経』である。春秋(前七七〇~前四七六)時代に編さんされたもので、全部で三百五篇ある。「風」「雅」「頌」の三つの部分に分かれ、周(前一〇六六~前二五六)の初期から春秋時代の中期にかけての五百年間に書かれた詩歌が収めてある大作である。詩歌評論の最古のものは『詩品』である。南北朝の梁(五〇二~五五七)の鍾嶸が著者。三巻からなり、五言詩の専門評論書である。漢代から梁までの詩人百三人の文体と...